血圧を初めて測定したのはイギリス人牧師のスティーヴン・ヘールズといわれています。
彼は1733年に牝馬の大腿動脈に挿入したパイプにガラス管を接続して、
血液の柱が上昇することや、
高さが心拍に伴って上下する脈圧変化を見出しました。
このように、血圧測定の歴史は直接法から始まっています。
簡単に言えば、Aラインで血圧測る方がマンシェットで血圧を測るより歴史が古いってことですね。
現在、最もスタンダードに行われている聴診法による血圧測定(間接法)は、
1905年にロシア人医師のニコライ・コロトコフによって提唱されました。
彼はカフを上腕に巻き、カフ圧を末梢の拍動が消失するまで急速に上昇させた後に次第に低下させ、
動脈内で起こる乱流の聴診(コロトコフ音)とカフに接続した水銀柱変化の関連について示しました。
カフ圧を低下させ最初にコロトコフ音の聴取された時点が収縮期血圧、
コロトコフ音が消失した時点が拡張期血圧に相当します。
これは現在でも、血圧測定のゴールドスタンダードとして使用されています。
このようなメカニズムを理解すると、注意点もわかってきます。
カフのサイズがゆるすぎたり、幅が狭すぎる場合は血圧は高く、
きつすぎたり幅が広すぎる場合は血圧が低く測定されてしまいます。
上肢よりも下肢の方が動脈の血管抵抗が高いので、測定値は下肢の方が高くなる傾向があります。
左右差がある場合は、大動脈解離や動脈硬化による鎖骨下動脈の狭窄などが考えられます。
とはいえ、Aラインで測定した血圧が必ずしも正確であるわけではありません。
体位変換などで動いた際は、トランスデューサーが体より低いと血圧は高く、
トランスデューサーが体より高いと血圧は低く出てしまいます。
空気や手首が曲がって血管の壁にカテーテルが先あたりしていると、波形がなまってしまい(オーバーダンピング)正確に測定できなくなってしまいます。
誤って抜けてしまうと動脈のため出血しやすいですし、空気塞栓を起こすと末梢血管の虚血につながります。
何事もそうですが、 数値だけにとらわれるのではなく、測定原理やメリット・デメリットを理解しながら上手に患者をアセスメントするツールとして使っていきたいですね。
英語で読むの大変ですが こちらは色々詳しく載ってたので参考になります。
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