コミュニケーションについて真剣に考えてみる

この本は、以前に紹介したクリティカルケア領域で働く看護師の入門書であり、道に迷った時の拠り所にもなる大変オススメの本です。

この本のサブタイトルに『“声にならない訴え”を理解する』とあります。

本文を一部抜粋すると、 ”クリティカルケア領域において、多くの患者は意識障害、鎮静下にあり、適切に自身の症状の変化を訴えることができません。

私たちはその訴えを、声ではなく、様々なモニター、生理学的変化から察知しなければなりません。耳を傾けるのではなく、積極的に訴えを察知するのです。

この訴えを察知する能力こそ、クリティカルケア領域の看護師に必要な、特徴のある能力だと思います。”(クリティカルケア看護入門P28) つまり私なりの意訳をさせていただくと、ICUの看護師は見聞色の覇気を身につけるべきだということになります。


ONE PIECE 61 (ジャンプコミックス)

見聞色の覇気とは、週刊少年ジャンプで連載中のONE PIECEという世界一売れている漫画に出てくる能力のことです。

海賊王ゴール・D・ロジャーは万物の声を聞くことができたそうです。 ぜひうちのICUに来ていただき、ご教授していただきたいところです。

しかし、覇気を身につけるのはなかなか難しいわけで…。

そこで、ICUでのコミュニケーションについての論文を読む機会があったので紹介します。

ICUでのコミュニケーションの大半は、Yes/Noシグナルが一番多いようです。 いろんなツールがありますが、あまり使われていないようです。

今回、Critical Careの Communicating with conscious and mechanically ventilated critically ill patients: a systematic reviewという論文でこのようなアルゴリズムが紹介されていました。

確かに、ペンと紙があれば書ける患者に対し、Yes/Noや口パクで対応している光景はよく見ます。

このアルゴリズムだと、うちのICUでは設備として持っていないことが多いので、コミュニケーションツールとしての引き出しを増やしていく取り組もはしていった方が良さそうだと感じます。

とりあえず、ICUで電気式人工喉頭(EL)は簡単に試せそうなのでトライしてみます。

今回紹介したアルゴリズムの論文を 抄読会で紹介したので、興味がある方は是非見ていただいてご意見いただければ幸いです。

応援よろしくお願いいたしますm(__)m♪
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