人工呼吸器離脱プロトコルシミュレーションコース

人工呼吸器ってすごい機器ですよね。

換気が悪くなったり、酸素化が悪くなったり、呼吸仕事量が増加してしまったりで、普通であれば死んでしまうような人も、一時的に呼吸器にサポートしてもらうことでたくさん助かるようになりました。

でも、呼吸器はいいことばかりじゃありません。

普段している陰圧式の呼吸ではなく、呼吸器から送気することで無理やり肺を広げる陽圧式の呼吸には様々な弊害があります。

それは、VALIやVILIといわれるような肺障害や気胸のリスク、静脈還流を妨げることによる血流量の低下、VAPなどのフィジカルなものから、精神的なものまで多岐にわたります。

なので、いらなくなったらさっさと呼吸器を離脱するのはとても大事なことです。

以前紹介したABCDEFバンドルも、呼吸器による医原性のリスクを最小限にする戦略でしたね。  

 

人工呼吸器がいらない状態になってきたからといって、いきなり外すのは体にかかる負担が大きいし、離脱失敗になってしまうリスクも高くなります。

そこで、ウィーニングをしていきます。

ウィーニングとは英語で「乳離れ」を意味します。

このウィーニングのプロトコルが

日本集中治療医学会、日本呼吸療法医学会、日本クリティカルケア看護学会

3学会合同プロトコルとして2015年に出されましたが、

皆さんの施設ではどのくらい浸透していますか?

 

私の施設ではこのような学会のプロトコルができる数年前から、専用のプロトコルでウィーニングを行なっていますが、

ほぼこの3学会合同プロトコルと内容は一緒です。

2011年からこのプロトコールを作ってやっていたので、根拠に基づいた実践を行なっている施設なんだなぁと、改めて思いました。

素敵なICUで10年以上も働かせていただき幸せです。

素敵な先輩や医師、臨床工学技士などがいればいいですが、なかなか自分の施設で普及していくのは難しいなぁ。

どうやって学んでいけばいいんだろう?  

 

そんな人に朗報です。

日本クリティカルケア看護学会人工呼吸器ケア委員会では

「人工呼吸器離脱プロトコルシミュレーションコース」

というセミナーを開催しています。

委員会のメンバーはこのようになっています。  

ご縁があって今年の6月から私もメンバーに加えていただきました。 

そして来週セミナーが小倉記念病院で開催されます。

その次は、2020年2月9日(日)東京で開催予定です。  

小倉の方はもう締め切ってしまいまいたが、東京コースはつい先日申し込みが開始されたばかりです。

ご興味のある方は、ぜひホームページを見て申し込んでください。  

素敵な講師陣がシミュレーションを通して実戦さながらにウィーニングやトラブルシューティングなど、学べるように支援します。  

めちゃめちゃ宣伝になってしまいましたが、 呼吸器ってとても素晴らしい機器だ、 でも、必要なくなってダラダラ使うのは害でしかないからさっさと離脱しなきゃ。  

ということは大事なことですので意識していきましょう。  

応援よろしくお願いします♪

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コメント

  1. ばやし より:

    とても勉強になりました!
    ありがとうございました!

    • KOHSUKE SAKAKI KOHSUKE SAKAKI より:

      ばやしさん

      ブログにコメントをもらって早数年??
      初めてお会いできて嬉しかったです。
      大学院頑張ってくださいね!
      応援しております。