ICUの申し送りについて考える

私の施設は2交代制の勤務ですが、シフトからシフトへ変わる際には申し送りをします。

個人的に、申し送りってとっても大事だと感じてるんですけど、

 

  • 申し送りの時間が長い…。
  • 何をどのように申し送ればいいの?
  • 書いてあるから十分、そもそも申し送りっているの?

みたいな声が聞こえてくることもあります。

何かを変える時に、感覚的にやることって割と多い気がしますが、 ICUで学ぶことを学ばせてもらったので、 しっかりと文献を調べて申し送りについて考えてみようと思いました。

勉強会で使ったスライドはこちらです。  

申し送りって英語だと handoffとかhandoverっていうみたいです。

このキーワードをいろいろ検索してみました。  

まず、申し送りの定義ですか、これがわかりやすかったです。

申し送りとは、全体的なケアシステムの中で、個人やチームの間で情報、職業的責任説明責任移すこと

システムの中で、情報と責任を移す、つまり情報責任システム、この3つがキーワードになります。  

我らがナイチンゲール先生も看護覚書の“小管理”の中で申し送りの重要性を述べてます。

でも、実際の現場での申し送りは割といい加減です。

申し送りは口頭のみで行われると、5回の申し送りの後にはなんの情報も残っていなかったという報告もあります。

なので、失敗が許されないような環境での申し送りの戦略を医療に応用しようとした研究がありました。

結構参考になりそうなものもありそうですよね。  

あとは、申し送りって2つの要素に分けることができます。

プロセスコンテンツです。

プロセスというのは伝達様式、つまり口頭なのかメモなのか、シートなのか、あとは場所やシステムについてです。

もう一つのコンテンツというのは申し送り内容についての包括的な構造やミニマムデータセットという最小限必要な項目についてです。

このコンテンツを構造化しておくと、情報がなくなってしまうことを防げるようです。

確かに、何を申し送るかを決めておかないと、それぞれが気になったことだけを申し送るようになっちゃいますもんね。

この勉強会の内容はこのスライドを見てください。

文献から得た知識と、現場の意見を融合させて現場の改善につなげていけたらいいなと思っております。

 

よーし、頑張るぞーーー!!
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