PICSについて以前まとめました。
簡単におさらいすると、 PICS(Post-intensive Care Syndrome)は、
集中治療後症候群という風に訳され、 重症疾患後の患者に退院後も持続する、身体機能、認知機能、メンタルヘルスにおける新規または悪化した障害
でも、身体機能や認知機能、メンタルヘルスの障害と言われても、それぞれをどのように評価していくのかって大変ですよね。
身体機能であれば、MRCスコアですかね。
MMTを上肢3部位、下肢3部位なので合計12部位測定し合計点を出すやつです。 48点未満だとICU-AWの診断基準に引っかかってきます。
認知機能であればMMSE(ミニメンタルステート検査)、
メンタルヘルスであれば不安・うつはHADS、PTSDはIES-Rなどを使っている研究が多いのではないかと思います。
今年の8月号のエキスパートナースで櫻本さんがまとめていました。
エキスパートナース 2019年 8月号 [雑誌]本当に効果がある酸素療法ができるようになる! /PICSにさせない看護のコツ
でも、こんないろいろな側面から評価しないととなると、かなりスルーされていく患者さんが発生しますよね。
まぁ、今までもスルーされてきたわけですが、、、。
ここまでPICSが注目されてきているわけで、この取り組むべき課題に対して何か良きツールはないものか?と思います。
それで調べてたら AJCCからValidation of a New Clinical Tool for Post-Intensive Care Syndrome. という論文が出ているのを見つけました。
HABC-M SR(Healthy Aging Brain Care Monitor)という27項目のツールをICUサバイバー142名に使って有効性を示しています。
内容はこれから詳しく吟味していきたいと思いますが、こんな感じのPICSのスクリーニングツールがあるといいですよね。
素敵です。
私が委員を務める、人工呼吸器ケア委員会で来年早々のセミナーを開催します。
そこで、PICS予防のプラクティスというテーマで登壇させていただくことになりました。
著名な先生方に混じって発表させていただくのは恐縮ですが、まだ募集していると思うので、ご興味のある方は是非。
宣伝ばかりで恐縮ですが、仲間と一緒に人工呼吸器の本を作りました。
人工呼吸器についての書籍は数多くありますが、 この本は呼吸器をつけた患者さんの反応や具体的な介入内容を大切にしました。
ABCDEFバンドルや患者の体験、PADISの要素も盛り込んでいます。
とてもわかりやすい内容になっているので、是非!
応援よろしくお願いします♪
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