今回は、いつものICU看護の勉強から少し離れて、私が執筆している連載をご紹介します。

坂コー先生は、どうして看護教員になったんですか?

おー、興味を持ってくれてうれしいよ!
私は大学を卒業後、附属病院のICU・CCUなどで15年間勤務しました。
臨床では、新人時代からメンターとして支えてくださった集中治療医とともに、JINGR(Jikei ICU Nursing Group for Research)という研究グループを立ち上げました。
仲間と一緒に、臨床で生まれた疑問を研究につなげ、その成果を再び臨床へ還元する――そんな「臨床と研究の行き来」を楽しみながら活動してきました。
こうした経験を重ねるなかで、臨床と研究の橋渡しをすること、そして次の世代の看護師や専門看護師を育てることに、次第に関心が広がっていきました。
その後、母校から声をかけていただき、「臨床と研究の橋渡しがしたい」「専門看護師(CNS)の教育にもかかわりたい」という思いから、2023年に大学へ戻り、看護教員になりました。

それで、教員には慣れた?
実際面白かったりするの??

そーね、4年目になって少しずつ慣れてはきたけど、最初は分からないことばかりだったなぁ…。
授業や実習だけでなく、大学には臨床とは違う仕事がたくさんあってさ。
教育の世界へ移ると、知らないことばかりでした。
授業資料の作成、実習での学生とのかかわり、研究、大学のさまざまな仕事――。
戸惑うことや、うまくいかないこともたくさんありました。
同じように教育の道を歩み始めた若手教員の方々と、こうした経験を分かち合えたら。
若手の先生には「それ、あるあるだね」と、経験を重ねた先生には「ああ、自分にもそんな時期があったな」と読んでもらえたら。
そんな思いから、南江堂さんからご縁をいただき、看護教育のための情報サイト「NurSHARE」で、「坂コー先生の看護教員はじめの一歩」という月刊連載をさせてもらっています。
第10回は「本当のやさしさ」について考えました
2026年7月30日に、第10回が公開されました。
タイトルは、
「そのやさしさ、実は残酷かも――『転べる環境』と本当のやさしさについて考える」
です。
学生が失敗しないように、教員が先回りして助けることは大切な支援です。
一方で、すべての障害物を先に取り除いてしまうと、学生が自分で考え、失敗から立て直す経験まで奪ってしまうかもしれません。
今回の記事では、患者さんと学生の安全を守りながら、「安全に転べる環境」をどうつくるかについて考えました。

看護教員や実習指導者の方はもちろん、後輩や新人看護師の教育にかかわっている方にも読んでいただけたらうれしいです。
「そのやさしさ、実は残酷かも――『転べる環境』と本当のやさしさについて考える」
このブログではICU看護を中心に、NurSHAREでは看護教員として考えたことを中心に、これからも少しずつ発信していきます。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
※NurSHAREは株式会社南江堂が運営する看護教育のための情報サイトです。リンク先は外部サイトです。


